美肌の大敵!ニキビ 皮膚科で処方される薬ってどんなもの? ~その2~
あなたは、ニキビができた時どのようなケアをしていますか?
「治ってもまたすぐできてしまう…」「皮膚科に行くべき?」と悩んでいたりしませんか。
ニキビは思春期のシンボルと言われ、病気ではないと思われがちですが、ニキビも立派な病気です。
正式な病名は『尋常製〜瘡(じんじょうせいざそう)』と言います。
もちろん市販で売られている薬や日頃のスキンケアの見直し、そして生活習慣を正すことによってニキビが改善されるのであれば問題ありませんが、
黄ニキビ・赤ニキビ・紫ニキビを繰り返している場合には一度皮膚科で診てもらうことをおすすめします。
その際処方されるニキビの薬には、さまざまな種類のものがあります。
市販薬に比べて効果が高いといわれていますが、その反面副作用が出てしまうケースも…。
そのため、まずはニキビ治療の際によくつかわれる医療医薬品を知っておくと良いかもしれません。
抗生物質
赤ニキビの原因であるアクネ菌などの増殖を抑えるために使用して、赤みを改善します。
即効性があり、瞬時に改善したいときに使います。
一般的に白ニキビはアクネ菌が増殖していないので、白ニキビなどには効果がありません。
有名なのは、塗り薬(外用薬)のダラシンTゲルです。
比較的新しく発売されたデュアック配合ゲルも効果が高いと評判です。
その他、飲み薬(内服薬)のビブラマイシン、ミノマイシン、塗り薬のアクアチウムなどがあります。
しかし、長らく同じ抗生物質を使用していると、耐性菌と呼ばれる抗生物質に効かない菌が生まれてしまうため、長期間使用には向きません。
また、即効性はありますがニキビの根本治療にはなっていないと言われています。
ディフェインゲル・ベピオゲル
ディフェインゲルとは、アダパレンという成分を含んでいる塗り薬のニキビ治療薬です。
これまで日本では抗生物質で治療することが主流でしたが、この薬が2008年に発売されてからは、抗生物質と合わせて処方もしくは単独で出されることが多いようです。
ディフェリンゲルには、殺菌して炎症を抑える効果に加え、皮脂分泌を抑えてピーリングしてくれる作用があり、初期ニキビに最も効果的です。
また、ベピオゲルという新たなるニキビ治療に有効な薬が2015年に発売されました。
今後、特に注目したい薬です。
アメリカで有名なプロアクティブなどに配合されていた“過酸化ベンゾイル”が主成分となっています。
アクネ菌の殺菌力に加えて、炎症と皮膚の過剰分泌を抑える役割を果たし、幅広いニキビに効き目があるのだとか…!
どちらもニキビの根本治療に役立ちますが、ベピオゲルは効き目が強い反面、比較的副作用が強いため、ベピオゲルが合わなければディフェインゲルを処方するといった皮膚科が多いようです。
その他にもニキビ治療薬がありますので、次回ご紹介しましょう。